いきもの深夜便
ブラインシュリンプの孵化は、ペットボトル1本で足りる。ろ過槽の水温を借りる方法
水槽の話

ブラインシュリンプの孵化は、ペットボトル1本で足りる。ろ過槽の水温を借りる方法

書いた人: 管理人(熱帯魚歴30年・元ショップ店員・元卸売業者)

先に結論

  • ブラインシュリンプの孵化に、専用の器具はいりません。2リットルのペットボトルとエアレーションがあれば足ります。
  • 水温の管理は、ヒーターが入っているろ過槽の水に、ペットボトルを固定するだけで済みます。
  • ペットボトルの底を切って逆さにすると、殻が上に浮き、孵化したブラインだけが下に集まるので、蓋を開けるだけで取り出せます。
  • 一括管理のろ過槽がある水槽なら、孵化の温度管理もタダでできます。

国産グッピーを、餌と交換していたころの話

祖父の家で国産グッピーを繁殖させていたころ、近所のプロショップが、国産グッピーに限って、買取や引き取りをしてくれていました。私たちは、ほとんどの場合、お金ではなく餌と交換してもらっていました。どうせ買取でお金をもらっても、そのお金で餌を買うので、最初から餌をもらうほうが、話が早かったからです。

そのとき交換してもらった「ちょっといい餌」が、冷凍のブラインシュリンプと、ブラインシュリンプの卵でした。

ブラインの卵は、自分で孵化させていた

冷凍のブラインは、そのまま与えられて便利ですが、卵のほうは、自分で孵化させる必要があります。生まれたての生きたブラインは、グッピーの稚魚のいい餌になるので、手間をかけても、孵化させる価値があります。

私は、2リットルのペットボトルを使って孵化させていました。置き場所は、水槽の下に置いていた90cmのろ過槽の、空いているスペースです。ペットボトルを固定して、エアレーションだけをしていました。

ペットボトルは、底を切って逆さにする

ペットボトルは、そのまま使うのではなく、ひと工夫をしていました。底を切り取って、蓋が下になるように、逆さにして固定します。切り取った側の口には、布をかぶせておきます。

こうしておくと、孵化したあとの取り出しが、びっくりするほど楽になります。

殻を取り除く手間がないので、そのまま稚魚に与えられます。

水温は、ろ過槽に任せる

ブラインの孵化には、水温を一定に保つことが大切です。ふつうは、専用のヒーターで温めますが、私の場合は、その必要がありませんでした。ろ過槽には、すでにヒーターが入っていて、水温が保たれていたからです。ペットボトルを、その水に浸けておけば、中の水温も同じになります。

専用の孵化器を買わなくても、ヒーターを増やさなくても、ペットボトル1本とエアレーションで孵化できました。「面倒くさい」を、仕組みで楽にした、いい例だと思っています。

孵化の目安

一般的には、次のような条件で孵化させると言われています。

卵の産地によって、適した塩分濃度が少し違うので、使う卵の説明書にしたがってください。

気をつけること

孵化したブラインは、塩水ごと水槽に入れると、塩分が魚にとって負担になります。生まれたら、水で塩分を洗い流してから与えるのが基本です。