白点病は、塩と加温で治す。私は3日、公的な資料は7〜10日
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「魚に、白い点がついてるんです」
水槽のコーナーに立っていると、袋を抱えた、お客さんが、不安そうな顔で近づいてきます。
「魚の体に、白い点がいっぱいついてるんです。昨日までは、なかったのに」
そんなとき、私は、すぐに、白点病だと分かりました。熱帯魚を飼っていれば、一度は出会う病気です。そして、慌てて薬を探しにくるお客さんに、私は、決まって、こう伝えていました。薬を使わなくても、塩と、水温で、たいていは、治るのだと。
先に結論
- 白点病は、塩と加温で、治せることが多い病気です。
- 私は、45cm水槽で、塩をにぎりこぶし1つぶん入れ、水温を28〜30度に上げて、3日ほどで、治してきました。
- ただし、公的な資料は、「4〜5g/Lの塩を、7〜10日」と、より長く、慎重な方法を紹介しています。初心者は、こちらに合わせるのが安全です。
- 私は、できるだけ、薬を使いたくありません。薬は、水草に、深刻な被害を与えることがあるからです。
私のやり方
私のやり方は、次のとおりです。まず、塩を、45cm水槽に、大人のにぎりこぶし1つぶんほど入れます。次に、水温を、28〜30度まで、少しずつ上げます。一気に上げず、1日に2〜3度ずつです。水温が高いと、水に溶ける酸素が減るので、エアレーションは強めにします。この状態を、3日ほど続けて、白い点が消えれば、再発を防ぐために、そのまま、しばらく続けます。治らなければ、薬を使います。
公的な資料は、もっと慎重
米国フロリダ大学の、IFAS(農業・食糧科学研究所)の解説によると、白点病を起こす寄生虫は、魚の体の外で、水に泳ぎ出た、ごく短い期間だけ、治療が効きます。体についている間や、水槽の底で殻に包まれている間は、薬も塩も、効きません。水温が24〜26度のとき、そのサイクルが一巡するのに、3〜6日かかります。だから、1回の処置で終わらず、塩を、7〜10日、続けて使うことが、すすめられています。塩の濃度は、1リットルあたり4〜5gが、目安です。45cm水槽(約45L)なら、約180〜225gになります。
薬を、できるだけ使いたくない理由
白点病には、薬を使う方法も、もちろんあります。それでも、私は、できるだけ、薬を使いたくありません。理由は、水草です。
白点病の薬のなかでも、メチレンブルーや、エルバージュなどは、水草に、深刻な被害を与えることがあります。せっかく育てた水草が、病気を治すのと引き換えに、枯れてしまっては、水槽の景色が、台なしです。だから、まず、塩と加温で、様子を見て、それでも治らなければ、薬を使う。私は、そう決めています。
とはいえ、薬を、まったく持っていないわけではありません。我が家には、ニチドウのメチレンブルー水溶液(白点病や、尾ぐされ、水カビ病に用いる薬です)と、ニチドウのエルバージュエース(穴あき病や、カラムナリス病など、細菌による病気に用いる薬です)を、常備薬として置いています。ただし、使うのは、本当に、最後の、いざというときだけです。どちらも、メーカーの説明に、「水草不可」と書かれています。
もうひとつ、気をつけたいのが、塩です。水草のなかには、塩に弱い種類もあります。水草のある水槽では、塩浴も、薬浴も、水草を傷める可能性があるので、病気の魚だけを、別の水槽に移して、そちらで治すのが、いちばん安全です。
とはいえ、初心者の方が、水槽を何本も持つのは、ハードルが高い話です。それでも、できれば、30〜45cmほどの水槽を、塩浴や薬浴用に、1本、予備で持っておくと、安心です。その場合は、ヒーターとフィルターも、もう1セット必要になります。
両方を知って、使い分ける
私のやり方は、水温を28〜30度に上げて、サイクルを、早く回すところに、特徴があります。経験では、3日ほどで白い点が消えることが多かったのですが、白い点が消えても、水槽の底には、まだ、次の世代が、潜んでいるかもしれません。再発を防ぐには、公的な資料が示すとおり、7〜10日は、続けるのが、確実です。
初心者の方は、まず、公的な資料の量と期間を、目安にしてください。コリドラスは、塩に、あまり強くないので、様子を見ながら、薄めに始めるのが安全です。